長岡是好日

2017.08.12

花火の力

長岡の花火。
今年も100万人を超える人出があったと新聞で読んだ。
ここ数年は平日開催にもかかわらず、来場する人の数は年々増えている。
2年後の2019年は金・土曜日の開催となるから大変な混雑が予想される。
と終わったそばから次の長岡花火に思いをはせる。

炎天下、汗だくになりながらの場所取りも一興と、例年は昼間から会場に繰り出していたが今年は仕事の都合もあって有料席を手に入れた。
チケットの予約はというと、第一陣は5月初旬から始まってこれを無事入手。
つまり、田植えをしている最中から花火のことを考えていたことになる。

今年は東京で働く友人を花火に誘った。
どうにか都合をつけて毎年帰ってきてくれる者もいれば、10年ぶりに長岡の花火を見るという者も。
当日、大混雑する長岡駅でなんとか合流して会場へ。
よくよくチケットを確認してみると席は長生橋のすぐ近く。
2キロほど歩かねばならなかった。
私は最近、すっかり車社会新潟に慣れてしまったので、2キロも歩くとおなか一杯になってしまったが、ついさっきホームに降り立った“東京”の人間は平気な顔でスタスタ歩いていく。
自分の運動不足を痛感した。

見晴らしの良いマス席に到着したのは開始30分前。
トワイライトブルーの空に夕方の風がそよいで気持ちいい。
肴として用意したのは定番の(大量の)枝豆にナスの漬物、地元の味に歓喜する“東京組”が微笑ましい。

「白菊」から始まってどんどん大きさを増す花火に「やべーー!!!」と友人と私。
「長岡っていいよなー!地元にいるだけでこんな花火見れるんだもんな!!」
「いや、今日のマス席6人で18,000円だからな!花火自体、フェニックスとかも募金とかすごいお金掛かってるから!!」
盛り上がる一同。人気のフェニックスや天地人、三尺玉が打ち上がり河川敷は歓声に包まれた。
「最高だわ・・。彼女説得して地元帰りたい」
「そうしなよ。どうにかしてさ」
「だよなぁ。どうにかすっか!笑」

現在の長岡花火は、単なる夏祭りの一環ではなく、あくまで戦争や災害で失われた人たちへの慰霊や復興に向けて心を一つにする触媒だ。
打ち上がる花火を見上げながら、空襲や震災のあの日に思いをはせる人も多いことだろう。
加えて、「長岡に日本一の花火あり」という誇りと喜びが、これからも地域を生かす力となると私は信じている。