地元の地の利生かしたい 古材の魅力で全国と勝負 井口 達哉(いぐち たつや)さん

Uターンのきっかけは何ですか

東京の建築会社に就職して2年くらいだったでしょうか。
東京に来ていた父親と一杯やりつつ将来の話をしました。
そこで帰郷して家を継ぐと宣言しました。
私は幼いころから木材に囲まれて育ちましたし、仕事から帰ってくる父親からはいつも木のにおいがしました。
漠然とではありましたが、いずれ家業を継ぐことは地元を離れる前から決めていました。

U・Iターンにあたって不安、躊躇などはありましたか。どう解決しましたか

家業を継ぐにあたり、「雪国での商売」ということに不安を抱いていました。
外仕事をしている友人からは冬場は雪の関係で仕事がないということを聞いたり、「午前中は雪かき」と父親に聞かされたりして、マイナスのイメージが先行していました。
でもそんなことばかり考えても仕方ないので考え方を変えました。
まず、雪が降るのは仕方のないことと割り切る。
その分関東に比べて土地は安いし、税金だって安く済む、などプラスに考えるようにしました。

実際にU・Iターンしてどうですか

東京と長岡、それぞれの良さがあるとつくづく思います。
学生時代と社会人生活のスタートを切った都会には、そこで知り合った友人がいますし、遊ぶ場所だってとにかくなんでもあります。
長岡には一緒に育ってきた仲間いて、地元でしかできないイベントがたくさんある。
今は先代がやってきたことをどんどん吸収して成長して、将来は自分のカラーを出していきたい。
東京でデザインを学んでいた時の友人と組んで仕事の幅を広げていきたいですね。
当社の古材のホームページをリニューアル後、関東からの問い合わせが増えています。
手ごたえを感じましたね。
地元は木材、古材の宝庫。
関東に負けない在庫量があります。
地の利を生かしながら魅力をしっかり伝えれば、長岡を拠点に全国で勝負ができると思います。
一度は地元を離れましたが、その意味もこれから形になって表れてくると思います。

プロフィール

1986年長岡市不動沢生まれ。
高校卒業後は大学進学で神奈川県に。
卒業後は東京の建築会社に就職。3年在籍した後退職。
帰郷し実家の製材所へ。現在は古材の回収と販売を行う。
扱う古材はテレビ番組のセットとして利用されるなど地元に限らず全国から注目を浴びている。

【インタビュー日:2015年1月30日】