地震きっかけに一念発起 家族のためにU Iターン 籠橋陽一・景子(かごはし よういち・けいこ)さん

U・Iターンのきっかけは何ですか

■景子さん:
東日本大震災が大きなきっかけになりました。3人目の子どもが生まれ、将来のことを考えて新たな住まいを探しているころでした。それまでは、長岡に移住することは考えていませんでした。地震発生の当日は、電話がつながらず家族の安全確認もできず本当に不安でした。

■陽一さん:
今後もし、東京が大地震に襲われたら家族を守れるのか。。そんな思いが徐々に募り移住を考え始めました。春先のこと、ちょうど子どもの幼稚園入園と小学校入学の準備を進めているときでした。

■景子さん:
地震や原子力発電所の事故など不安なニュースは続き、東京を離れたい気持ちが強まっていきました。ただ、長男を卒園式にも出させてあげたかったので、少し踏みとどまりました。その後子どもの春休み期間にいったん長岡の実家に帰りました。その時に父からも、長岡に移り住まないかと声を掛けられました。

■陽一さん:
その後は私も意志を固めて会社を退職しました。長岡に家族がそろったのは5月下旬でした。それでも、東日本大震災が発生してから2カ月余り、かなり駆け足でしたね。

U・Iターン前の不安、躊躇などはありましたか

■陽一さん:
家族を守るためなので、不安とか躊躇などは考えませんでした。私の仕事にも区切りがつきそうでしたし、妻の父親から、長岡で暮らすのも良いんじゃないかと声を掛けてもらったことも大きいです。

実際にU・Iターンしてどうですか(生活面、地域について、長岡について)

■陽一さん:
新しい仕事に慣れることや友人がいないというのが大変でしたが、一番苦労したのは方言が分からないことでした(笑)。

■景子さん:
東京に住んでいたころから食べ物には気を遣っていて、長岡では新鮮な地元産の食材がすぐに手に入るので恵まれていると思いましたね。車の運転は必須になるので教習所に練習しに行きましたよ(笑)。東京にいた時には、どこか地に足がついていない感じが正直ありましたね。向こうでは親も親戚もいないから、子育てと仕事の両立は難しいです。こちらには家族がいるので安心できます。

■陽一さん:
慣れてしまいましたが、移住したばかりの時は物価が安いと感じました。でも、冬用品や暖房代など、この土地ならではの出費もありますが。海も山も自然が近くにあってアウトドア好きな私には最高です。東京とは遊び方も違うと思いますが、東京でいくらお金を出しても買えないものがありますよね。車があればどこにでも行けるし、東京にも近い。住みやすい土地だと思います。

プロフィール

2011年に発生した東日本大震災をきっかけに東京から新潟への移住を決意した。
陽一さん:岐阜県生まれ。10歳から東京に移住し、2011年に長岡市にIターン。
景子さん:長岡市生まれ。大学進学で上京。夫の陽一さんと共に2011年にUターン。

【インタビュー日:2015年3月14日】