長岡是好日

2017.12.08

きれいな花火


振り返ればあっという間で、今年もあと少しで終わり。
今年の自分はどうだったか、思い返すと至らなかったと後悔することが多々ある。
伝えそびれたことややりそびれたこと、刻一刻と過ぎる時間の中で、往々にして我々は「まだ大丈夫」と油断してしまう。
空襲や震災から地道に立ち上がってきた人たちや歴史を思うと、身が引き締まる。

「みんなが爆弾なんかつくらないで、きれいな花火ばかりをつくっていたら、きっと戦争なんか起きなかったんだな」

長岡の花火を愛した山下清が遺した言葉だ。
今年もまた12月8日(金)に信濃川河川敷で花火が打ち上げられる。
同日は日米開戦の火ぶたが切られた日だ。
日々忙しく過ごす中で、もしかすると私たちは理想や目標を忘れ、きれいな花火ではなく爆弾のようなものを知らず知らずのうちに作り上げてしまうのかもしれない。
と、山下の残した言葉に思う。光陰矢の如しだが、塵も積もれば山となると心にとめて日々を送りたい。

花火の打ち上げは午後8時15分から。
慰霊と世界平和への願いを込めて寒空の下に咲く真っ白な花火をどんな思いで見上げよう。
夏の賑わいの中で見る花火より、研ぎ澄まされた想いが伝わってくるに違いない。