長岡是好日

2019.01.11

下戸な越後人の正月



どう頑張っても駄目、こればかりはどうしようもございません。
「少しだけ」と注いでもらって一口、含んだそばから酔いがまわってくるような気がしてくる。

私は酒に弱い。

実家の家族も全員酒が弱いし親戚も友人も、
すぐ顔に出てしまう私を心配して”形だけ”と優しくしてくれるのだが、
やはり得意な人を前にすると少し(ほんの少し)申し訳ない。
年末年始は少し挑戦して飲んでみたが、あっという間に酔っぱらってしまい横になった。
やっぱり酒に弱いなぁと思うたび、
「そりゃもったいないね」と残念がってくれた人たちの顔が目に浮かぶ。

それは大学の先輩だったり、初めて勤めた会社の上司だったり、
初めての出張先で「おい君」と声を掛けてきてくれた初老の男性や、
新幹線のボックス席でご一緒した賑やかなご一行など、
思い出すと心が温まる。

「もったいない」に続いてよく言われたのが「越後の人なのに」というパワーワードで、
よくよく考えてみなくても、「そう言われましても」ということになる。

しかし、故郷を離れて過ごす日々の中でこの一言二言を聞くたびに、
自分のアイデンティティーというかルーツがぽっと顔を出し、ひそかに嬉しく思ったことを思い出す。

そういえば、地元にUターンして今年で6年目になる。
「ただいま」と感慨深く長岡駅のホームに立ったのがそんなに前のことになったとは、自分でも驚いてしまう。

帰省やUターンラッシュの新幹線には縁が無くなってしまって久しいが、
お祭り騒ぎのようなあの混雑が時々恋しかったりする。

酔った拍子に色々と思い出し、良い正月になった。