長岡是好日

2018.01.26

冬の楽しみ


見通しの良い1年になりますように――。
年が明けて早1月も半ば過ぎ。
始まったばかりの今年をどのように歩んでいくか模索中の方々も多いかと思う。
数年前の今頃。新潟の、長岡の冬が恋しくてたまらなかった自分を思い出す(笑)。

先週はこの冬一番の降雪ということで、長岡も少々、混乱をきたしたようで。
私も、当日は家路についたは良いものの、渋滞に捉まって帰りが遅くなった。
ようやく到着したと思ったら、今度は駐車場が雪で埋まっていて車をとめられない・・。

「やれやれ・・」と呟きながら楽しんでいる自分がいた。
不謹慎と言われる向きもあるかもしれないが、天気の悪い冬も大雪も、私の一年には欠かせない風物詩なのだ。

長岡や新潟の冬にうんざりする人も気持ちも分かる。
寒いし暗いし道も混む・・、あっという間に三拍子そろってしまう。
洗濯物が乾かないとか、他にも山ほどあると思う。
しかし、少し立ち止まって目を凝らすと、この雪国の季節に美しさや愉しみをたくさん見つけることができる。

大雪の晩。何とか駐車場の雪を掘り上げてから、ちょっと野次馬気分で街を散策した。
もう夜も遅い時間なのに通りには人、人、人・・。みんな家の除雪に追われている。
雪に埋もれてしまった車は、にょきっと触覚が飛び出して何か別の生き物のように見えて何だか可愛らしく思えたし、スコップを手に汗を流す人たちからも世間話が盛り上がったのか笑い声まで聞こえてきた。
どの家にも平等に雪は降ったのだった。

大雪の翌日、長岡は快晴だった。
バイパスの渋滞を避けて横道に逸れて進むうち、冷え切った空気が朝日に照らされて、あたり一面が真っ白。
前方10メートル先もおぼつかない濃霧の中を、中之島は大口(おおぐち)のあたりを見附から長岡に向けて車を走らせた。
霧の中に人影が見えた気がしてしばらく進むと、レンコンの収穫をする人が・・。
厳冬の朝、車の温度計は「-3℃」を指していた。
“つなぎ”をはいても水は相当つめたいのだろう。
霧の向こうの彼らは宇宙人か神様のようで、映画のワンシーンのようだった。
まったく、通勤途中で感動の景色に出会ってしまうとは、雪国に生まれて本当に良かった!

と、こんな風に長岡の冬を毎年楽しんでいる。皆さんはいかがだろうか。
他県では、観光客向けに「地吹雪体験ツアー」なんて取り組みを行っている地域もある。
逆転の発想とまでいかなくとも、捉え方一つで厳しさも楽しみに変えることができると思うのだ。