長岡是好日

2019.09.04

花火に思う

 

8月に入り、ようやく酷暑という気候。全国各地の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

先日、8月1日の平和祭から2、3日の花火大会と今年も目いっぱい楽しませてもらった長岡まつりが終わってしまい、ひと夏が終わってしまったような気持ちに気持ちになっている。実際、いつのまにか今年ももう立秋、となると残暑のころか…。ご自愛下さい。

思えば長岡花火、物心ついたときからほとんどフル出場している。Uターンして来てからは、1日の平和際にも必ず足を運んでいるから、もしこれを10年続けると約1カ月の期間を長岡まつりの中で過ごすことになる(おめでたい)。しかし本当に、このまつりを見に行かないと今年を終われないというか、まだ夏だけれども。花火を見終えてようやく、今年があと4カ月しかないのに気付くのだ。それほどに夏といえば長岡の花火なのである。

そんな長岡の花火に行けなかったことが3度あって、毎年この時期になると思い出す。

学生のころ、祖母の通夜と葬儀の日。ひどくおばあちゃん子だった私は、憔悴しきり、幾晩でも祖母の傍らで過ごすというような心持だった。 にもかかわらず、かすかに聞こえてくる花火の音に耐えかね、よじ登った家の屋根からはるか遠くに眺めたのはフェニックスだった。しばらくして、私が悲しみのあまりに”思い誤った”と家人が勘違いをして少し騒ぎになった。

社会人1年目、仕事の都合で帰省がかなわず、当時の彼女(現:妻)に頼んで携帯越しに花火の音を聞かせてもらった。「地元を離れるというのは花火も見れないってことなのか・・!!」と、ただの調整不足が夜の都会で泣き崩れ、ネットでDVDとかグッズを買いまくる所業に。

今振り返ると笑えるし、つくづく好きだなと我ながら感心する。

今年、花火大会の観覧者数は過去最多を更新した。日も良かったが、知名度もまたさらに挙がってきているようで、歓声に耳をすませば、確かにそうらしいと感じられる。嬉しく、誇らしい。

3日、三尺玉もフェニックスも見終えて花火大会もいよいよクライマックスへ。そんな時、混雑でほとんど圏外状態だったスマホに着信通知だけが数件届いた。思うところあってすぐにかけ直したがつながらない。満員御礼の長岡まつりなら致し方ないと花火を見上げた。

会場を後にしてしばらく歩き、祖父の訃報を聞いた。見せてもらったなと思った。