長岡是好日

2018.08.10

花火に集う


8月1日から3日まで、長岡まつりにどっぷり浸かった。
例年通りの大混雑と街の活気が頼もしく、当たり前のように花火に集う人々の群れが嬉しい。

今年はせっかくだからと、花火の初日2日はカメラマン席を取って観た。
初めての席なので、どんなものかと期待する。
花火好きがわんさか集まって、さぞ盛り上がっていると思っていたが、行ってみると予想を超える静けさ。
そうか、と納得する。
スチル(写真)の方もいればムービーの方もいて、カメラの上にはテレビで見るようなフワフワしたマイクが付いている。
皆さん互いに気を遣って黙々と撮っていらっしゃる。
熱狂する長岡花火の真下でこんなに静かな場所があるものかと面白く席を眺めた。

こういう環境に置かれたら置かれたで、私もじっとしていられない。
カメラマン席を選んだ私なのに、そして慰霊の花火ということも承知しているが、今となっては賑やかに眺めたいものだ(本末転倒)。
ということで、演目の間に周りの方々に話し掛けてみることにした。
お邪魔を承知の上で。
ファインダーやモニター越しに、どんな気持ちで花火を見ておられるのか聞きたくなったのだ。
きっと大丈夫。
花火に加えて写真やカメラ、共通項は多い。

よし。と意気込んで見回すけれど、皆さんやっぱりカメラマン。
次の演目の確認に、機材の設定に余念がない。
取り付く島もない。
これは難しい。
んーと唸っているうちに、次の演目開始を知らせるファンファーレが鳴ったので、私もファインダーを覗いた。
「一旦これくらい」というところで見渡すと、閃光に笑顔が照らされた。
静寂の中、聞かずとも歓喜と熱狂があった。

3日は家族と親戚を伴って長生橋近くのマス席で楽しんだ。
前日と打って変わって賑やか。
カメラも存分に好きだけれど、私にこっちが合っているなと思った。
主観だが、マス席には県外から来られた人も多いのでは、と沸き起こる歓声を聞いて思う。
いつの間にか、日本三大花火ともいわれる長岡の花火に慣れっこになっている自分にも気付く。
驚きや感動の声が聞こえると、気持ちが奮い立つ。
なんと誇らしいことか。
とりあえずはフェニックス花火の募金を毎年欠かさないことを心に誓った。

長生橋近くの席は三尺玉の打ち上げ場所に割合近く、いわゆる大輪の花を咲かせてからの轟音には恐怖さえ覚えるほどだ。
長岡花火名物のド迫力に大歓声が上がった。

冷めやらぬ興奮や来年の再訪を語る声を聞きながら帰路に就く。
喜び集う長岡の花火。もうすでに、来年が待ち遠しい。