長岡是好日

2018.04.16

見えないところ


新年度、いかがお迎えだろうか。
新たな生活に胸を躍らせる人もいれば、そうでない人もいるかもしれない。
私も東京にいた頃は、この季節を迎える度になんだか憂うつな気分になったりした。
仕事にも慣れてきたのに、漠然とした不安。焦りが募る。
周りは心機一転、新年度のスタートを切っているのに、
自分はわだかまりを持ったままで「ほんとどうしたもんか」と電車待ちのホームでため息を吐いたりした。

当時の自分に会ったら、マジで大丈夫だから元気にしとけ!と笑ってあげたい。
ただし努力もしろと言いたい。
みんながみんな、いつでも順風満帆ではないし、みんな人知れず悩んでは努力しているのだ。
実際は。そして頑張った分結果は出ると。だから大丈夫である。何だって。

気づけば桜も散り時。
山桜を求めてあてもなく車を走らせた。
長岡市街から山を越えて和島のあたり。
里山の緑が美しく、欲張って走り続けていたら海に出た。
帰路、402号線で寺泊方面へ。
途中、海沿いの斜面に人、人。
一瞬クライミングか何かの趣味の方々かと思ったが、地滑り対策の工事をされている方達。
その仕事風景はなかなかに壮観で、しばらく眺めてしまった。
海沿いの道は1本。もしこの斜面が崩落して通れなくなったら大変不便なことになるわけで、下で静かに感謝した。

今日も人知れず、もしくは私の目には言えないところで、努力している人たちがいるのだろう。
目には見えなくとも、そう信じて見渡せばこの世の中は明るい。