きっかけは「先生やらない?」 楽しい地元ダンスで創りたい 嘉代 一聖(かしろ いっせい)さん

Uターンのきっかけは何ですか

 高校時代に通っていたダンススタジオの招きがきっかけでした。都内の専門学校でダンスを学び、卒業後はアルバイトをしながら様々なイベントに出演していました。楽しく充実した生活ではありましたが、将来の生活やダンスとの自身のダンスとの関わり方を模索しているうちに「これでいいのかな」と考えるようになりました。アルバイトをこなしながら活動を続けていましたが「どっちつかず」になっているような気がしました。ダンスを辞めて就職することも考えましたね。そんなときに、「長岡に戻ってダンスの先生にならないか」と誘いの電話が掛ってきました。最初は断りましたが何度も電話をもらううちに長岡に気持ちが向いていきました。

Uターン前の不安、躊躇などはありましたか

 東京で一緒に頑張ってきた仲間から「逃げた」と思われるんじゃないか。そんな風に考えることもありました。地元に帰っても本気でダンスを続けるつもりだったので、都会と新潟・長岡での「環境」の違いが気がかりでした。「新潟ってダンスやってる人いるの」なんて言われたこともありましたからね。長岡に戻ってダンスをやり続けるには自分自身が楽しめる環境じゃないといけないと思ったし、それは自分で創っていかなければいけないと思いました。自分にそれができるかと、不安に思ったことはありました。
でも、どうせ帰るなら自分がちゃんと動けるうちに戻ろうと思いました。東京での生活に、そして自分に限界を感じて地元に戻るのは嫌でした。自分に〝伸びしろ〟があるうちに戻って、地元の生徒たちと一緒に成長していきたい、新潟・長岡のダンスシーンを創っていきたいと思いました。経歴だけ持ち帰って「あっちではすごかった」なんてセリフは言いたくありません。ダンススタジオから電話をもらって半年後にはで長岡に帰ってきました。

実際にUターンしてどうですか

現在は、長岡を中心に越路、柏崎、見附で週14本のダンスレッスンを行いながら県内外のイベントにも出演しています。踊る場所がもらえれば東京にも出向いています。都会と違って週末にしかイベントがなかったりするけど、それはそれで週末に向けて本気で練習できます。新潟・長岡にいてもダンスはもっとうまくなれる。東京に戻るたびに「ダンスうまくなったね」と言われます。どこに身を置いても大切なのは気持ちですね。
最近はSNSを使ってイベントや日々の活動、遊びや楽しい事を発信しています。地元の楽しさを伝えたい。若い人たちが地元を離れて〝東京〟に行ってしまうのはこっちが「イケてない」から。もちろん気づかないだけで魅力はたくさんあるはずです。もっと活性化させたい。ダンスというカテゴリを中心に少しでも地元を盛り上げていきたいと思います。

プロフィール

高校のとき地元長岡でダンスを始め、高校卒業と同時に東京の専門学校で様々なジャンルのダンスを習得。振付師、インストラクターなどダンスの仕事に関わるノウハウも習得。
卒業後はダンスチーム「EDGE MEN(エッジメン)」として教育現場や企業のパーティー、海外アーティストや国内アーティストライブのオープニングアクトなど様々な場所でダンスショー出演。個人ではアーティストのバックダンサー、振付アシスタント、振付、TV出演を経験し活動の幅を広げてきた。現在は地元長岡に拠点を移し、長岡を中心に越路、柏崎、見附でダンスレッスンを行いながら県内外のイベントに出演している。

【インタビュー日:2015年4月6日】