長岡暮らしの先輩に聞く!季節の長岡インタビュー vol.4あっという間に過ぎる秋

 

刈屋ひと美さんプロフィール

福島県出身。2児の母。祖父母、父親など教師一家に生まれ育つ。
大学卒業後は、ライター・編集者を経て、地域活性化コンサルタントに。2012年長岡市栃尾地域に移住。お隣の見附市役所に勤務する傍ら「色で選ぶ野草茶」の加工販売などを行っている。

 
 

変化を受け入れること

 

1.目まぐるしく、和やかに

栃尾にめぐる季節は「四季」という言葉通り表情豊か。秋は短くあっという間に冬を迎えます。栃尾地域は、長岡市街よりも標高が高いからか、日中と夜間の寒暖差が激しく、秋口は昼間半袖なのに夜になるとニットを着ていたりして。一日の中にも季節があるようです。

衣替えをするために出した衣装ケースがなかなか片付かなかったり、それがちょっと可笑しかったり微笑ましかったり。刻々と変化する山並みや草木の色合いや、晴れ間を狙って早々に冬支度を始める近所のおじいちゃん達を眺めていると、以前は他愛もないと思っていたかもしれない小さな出来事や変化を楽しんでいる自分がいることに気づきます。

 

2.季節のおすそ分け

 
 

秋は実りの季節。自然豊かな栃尾は美味しい食材の宝庫。
近くの山で採れるクルミはとても風味が良くて、あえ物にしたりクッキーにしたりしていただきます。柿やイチジクもおすそ分けしていただけるので、ちょっと手を加えてお菓子やジャムを作ってお返しするととても喜んでもらえるので倍得した気分になります。

 

こちらは、栃尾で採れた素材を持ち寄って開いたワークショップでの一コマ。
玄米と柿の葉を使ったお茶や、イチョウの葉で使った防虫剤を作りました。他にも赤シソを使ったお茶も。

そういえば、食材の旬の時期も栃尾は少し変わっている気がします。栃尾で赤シソが多く出るのは夏半ばとか秋にかけて。
「土用干し」という言葉があるように、普通は梅干しをつけたりする初夏のころだと思うのですが・・。赤シソのお茶は体が温まるので、一気に涼しくなる栃尾の秋にぴったりです。

 
 

こちらは栃尾素材で作ったリース。松ぼっくりって普通は秋に大きいのが拾えると思うのですが、栃尾だとこの時期はまだ小さく、大きいのは春にならないと採れません。
「(春に採っておいて)秋の楽しみに保存しておく」というのを祖母が教えてくれました。

3.変化

 

例えば東京だと秋や冬はいつも天気が良くて晴れているけど、ここでは毎年違っていて、気候だけでなく「今年はクルミ不作の年」とか(笑)、自分を取り囲む色々な物事が毎年違うんです。
毎年が違うから「今年は去年のように過ごせなかった」とか「習慣が崩れてしまった」とか、そういうことにこだわらなくなりました。自分も毎年、年を取るし見るものもやりたいことも変わるはず。と、自分に訪れるさまざまな変化を受け入れられるようなりました。
これから冬に向かうにつれ、どんよりした天気の日が多くなります。晴れの日を“ごちそう”と感じるくらいでは、まだまだ私もこの土地に不慣れなのかもしれませんが、私なりに楽しく和やかに季節を過ごしていけたらと思います。

 

季節の長岡インタビュー