長岡暮らしの先輩に聞く!季節の長岡インタビュー vol.7山古志で出会った春の喜び

 

荒澤健太さん(写真左)

埼玉県川口市出身。大学サークルでのボランティア活動で山古志に通う。地域おこし協力隊として移住。

和田奈都子さん

神奈川県平塚市出身。大学でまちづくりついて学び、卒業後に地域おこし協力隊として山古志に移住。

山古志で出会った春の喜び

 

長岡の春は長い冬を抜けてから。厳しい冬があるからこそ春の喜びもひとしお。今回は、山古志に移住したお二人に聞きました。

 

1.きっかけ

荒澤さん)大学時代に学生ボランティアとして山古志に通っていました。次第に地元の方々との親交も深まる中で、「地域おこし協力隊」として山古志に来ないかと誘われ、移住を決意しました。
大学3年生の時でしたが、単位も取り終わっていたので、一旦休学して山古志にやってきました。

和田さん)私は大学時代にまちづくりについて学ぶ中で、地域おこし協力隊として働いてみたいという気持ちが先にあって、調べるうちに山古志での活動を見つけて応募したのがきっかけです。
私たち二人とも、山古志はもちろん長岡や新潟に何か縁があったというわけではなく、自分のやりたいことが偶然山古志にあったという感じです。

 

2.なんとかなる!

山古志空
山古志役場

 

荒澤さん)私たちは山古志地域内で、それぞれ一軒家で暮らしているのですが、実は一人暮らしの経験もありませんでした。
大好きな山古志で暮らすなら、なんとかなるだろうと考えていたので、移住する前に気負いするようなことはなかったです。
いつも山古志を目がけて出掛けていたので、長岡に移住したというより、山古志に移住したという感覚がしっくりきます。

和田さん)山古志への移住の準備として、車の運転だけは慣れておこうと、箱根や秦野の山道を走って練習しました。
ただ、雪道の運転だけは神奈川ではできず、ぶっつけ本番になりました(笑)。

 

3.冬抜きには語れません

 

 

荒澤さん)山古志の春は、冬の話題抜きには語れないです。
学生ボランティアでは、夏も冬も山古志を訪れましたが、常に地域の方々に案内してもらいながら数日間過ごすだけだったので不自由もなく、観光しているような気分だったかもしれません。
春の訪れがどれだけ嬉しく素晴らしいものか、長い冬を過ごして初めて実感することができました。

和田さん)地元の方々の言う「春が待ち遠しい」という感覚がよく分かりました。
もちろん、冬が嫌なものだったかというと全くそうではなくて、親切な山古志の方々に助けてもらいながら乗り切ったことで感謝の気持ちも生まれましたし、ようやく地域の一員になれたような気がします。

 

4.遅いけど、長い春

 

和田さん)山古志は長岡市街よりも春の訪れが遅いので、春を二度楽しめるような楽しみがあります。
つい話が山古志中心になってしまいますが、海もあれば山もある「長岡市の面白いところ」とも言えますね。春が長く楽しめる。

荒澤さん)山古志地域だけでも、標高差があるので春の訪れが1週間とか2週間くらいずれます。順を追って1カ月くらい、毎週お花見ができます。
あとは山菜も春の楽しみの一つです。気候も土も水も地区ごとに違いがあって、採れる時期も種類も違うんです。
そして何より安くて美味しい・・。地域の方々とお話しながら10カ所ある直売所をめぐるのも楽しいです。

 

和田さん)地域のおじいちゃんやおばあちゃん達は、山菜採りをすごく楽しみにされていて、最初は感覚が分からなかったのですが、私自身、長い冬を過ごすと春山を歩くだけでわくわくするのが分かるようになりました。
山菜採りって、地元の皆さんそれぞれの“自分だけの秘密の場所”があったり“自分だけのルート”があったりして、私も混ぜてもらって付いていくだけで面白いんです。
春と山だけでアトラクションというかエンターテインメントになる感じです。

荒澤さん)そんな季節の楽しみが、ゆっくりと山古志を巡っていくんです。

5.お気に入りの場所

 

和田さん)私のお気に入りの場所は窓際です。私が住んでいる場所は、震災後に天皇皇后陛下が訪れ詩を詠まれたほどの絶景ポイント。
活動拠点(住居)の2階から見る棚田・棚池は季節やその日の天気によって大きく表情を変えます。
夏は活動終わりにウシガエルの大合唱を聞きながら、いただいた枝豆をつまみに一杯やるのが最高でした。私は朝が弱くて毎朝起きるのがツラいのですが、この景色を見ると目がシャキッとしますし「山古志に越してきてよかったなぁ」なんて思ったりします。

和田さん)山古志では、春先になるといたる崖で山菜採りをしている人たちの姿が見られます。
お昼休みが終わると袋一杯の山菜を嬉しそうに見せてくれます。

和田さん)知り合いのお父さんに「和田ちゃん、気に入ると思うから絶対来て」と誘われて、見事思惑にはまったのが、薬師(やくし)の杜(もり)コンサートでした。
長岡市内で活動する演奏家が特設ステージでの演奏は山古志の景色と相まって本当に素敵でした!NGT48のMV冒頭部分にも登場した新しい山古志のビュースポットです!

和田さん)コンサート会場までの道のりには芝桜が満開になっているのも見どころの1つ。
私もお世話になっている方々が、訪れた人に楽しんでもらえるようにと手入れしているからこそ守られている景色です。

 

6.そういえば、最初に?と思ったこと

和田さん)そういえば、また冬の話題になってしまいますが・・。
今となっては笑い話ですが、初めて「消雪パイプ」を見たとき、それが何なのか分からなくて人に聞きましたね。周りが赤くなっていたので「もしかして温泉?」って。

荒澤さん)僕も同じことを思いました。(寒いから)湯気も出てるし、「長岡は温泉のまちなのか・・」と(笑)。

 

7.山古志推し=長岡良し

和田さん)最近大学時代の友人から「結婚したら長岡に住むことになるかも」と相談されたので「車の運転さえ平気なら大丈夫」と言っておきました。

荒澤さん)特に市街だったらお店も集中しているし、すごく便利。長岡って全然田舎じゃないですよ。
山古志も、震災をきっかけに他所からたくさんの人を受け入れてきた地域なので、とてもオープンだと感じますね。

和田さん)「住むなら山古志がおすすめ」とも言っておきました(笑)。
困ったときにみんなが手を差し伸べてくれて「一言ったら十助けてくれる」のが山古志。
これだけの人間性が育まれている地域なのに、車で30分も移動すれば新幹線に乗れるってすごいことだと思います。

荒澤さん)つまり、長岡もすごい(笑)。

和田さん)確かに。また一年、山古志・長岡の季節の中で過ごすのが楽しみです。

 

 

季節の長岡インタビュー